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タイトル

太陽光発電撤去後にS型瓦を使用

発電不良によるシステム撤去で空いたスペースの屋根工事です

太田市 K様

半永久的とも言われる太陽電池の寿命ですが、施工後16年で施工不良および撤去という事態が発生しました。
このお客様が使用しておられたのは瓦の代わりに太陽光発電システムを屋根材として使うタイプであったため、撤去後のスペースを瓦で葺く必要が生じました。

今回の工事のポイント

ご要望タイトル画像お客様はこの様にお考えでした

1太陽光発電システムの周囲に使ってある瓦と同じ瓦を使って欲しい

太陽光発電システムの周りに使ってあった瓦は「窯変瓦」という特殊な瓦。現在はメーカーからもほとんど出荷されない状況にありますが、幸運なことに何とか必要枚数を確保することができました。

2メーカー工事との連携を密にして欲しい

太陽光発電システムの撤去はメーカー側、その後、瓦に葺き替えるのは私たち、という役割分担にて工事を進めました。太陽光発電システムの撤去後の雨仕舞や、既存の瓦との兼ね合いがある部分もあり、メーカーの撤去作業に私たちも1名立ち会って工事を進めました。

工事完了後の屋根です

太陽光発電撤去後のスペースは20坪弱あり、かなり大きなスペースを葺き替えました。

太陽光発電撤去後の屋根
太陽光発電撤去後の屋根の画像

太陽光発電のモジュールはメーカー工事で撤去作業を完了していただきました。

窯変瓦施工後の屋根
窯変瓦施工後の屋根の画像

窯変瓦は同じような色を出すのが難しいのですが、お客様のご要望どおり既存部分の瓦と良くマッチしています。

太陽光発電から瓦屋根への葺き替え修理 STEP1。 まず、屋根下地を作る作業に取り組みます。

葺き替え工事のポイント

残っている太陽光発電システムを全て撤去します

雨漏りしている場所の特定

メーカーが撤去したのは瓦との兼ね合いが無い部分のみであったため、雨水を処理する板金部分は私たちで撤去することになりました。

雨水を処理する番金部分は太陽光発電システムの右、左そして上の3方を囲みように設置してありました(赤い矢印部分)。

これらを全て撤去して、屋根下地の工事を始める準備をします。

発電不良の原因

冒頭にも記載したとおり、はっきりした原因はメーカーの調査でもわかっていません。

建材一体型タイプの太陽光発電モジュールは屋根下地に直接設置する為、風通しが良くありません。
そこで、あくまでも私見ですが、真夏の直射日光を受けて上がったモジュールの温度が下がりにくい構造になっていることが要因の一つになっているのではないかと考えています。

太陽光発電システムを固定していたビスの穴を全てシーリング処理します

太陽光発電システムを固定していたビスの穴を全てシーリング処理した画像

太陽光発電システムを固定する為に使われていたビスは屋根下地を貫通しています。

その為、太陽光発電システム撤去後瓦に葺き替えるまでの間が数日空くため、万が一の場合に備えてビス穴を全てブチルゴムのテープでシーリング処理していただきました(メーカー工事にあたった方にご対処いただきました)。
黒い部分がシーリング処理を施した部分ですが、そのうちの一つを赤丸で印しています。

瓦屋根への葺き替え修理のためのルーフィングシートを上張りします

瓦屋根への葺き替え修理のためのルーフィングシートを上張りした画像

既存のルーフィングシートはシーリング処理してありますが、念のために新しいルーフィングシートを既存の物の上に張ります。

既存のルーフィングシートが2重になっているので、トータルで3重構造になっています。

瓦屋根への葺き替え修理のための瓦桟を打ちます

瓦屋根への葺き替え修理のための瓦桟を打った画像

3重構造になったルーフィングシートの上に瓦桟を打ちます。

既存部分の瓦メーカーは窯変瓦の製造を中止してしまったため、メーカーが異なる窯変瓦を使うことになりました。

双方でメーカー指定の瓦桟の間隔が若干異なりましたが、葺き替え部分をメーカー指定どおりの瓦桟間隔で打つと、既存部分と葺き替え部分で段がズレてしまうため、既存部分の瓦桟間隔で打ちました。

この時点では工事の段階で瓦を少し加工する必要性を想定していました。

太陽光発電から瓦屋根への葺き替え修理 STEP2。 次に、窯変瓦を葺きます。

葺き替え工事のポイント

窯変瓦の種類

窯変瓦は、その名のとおり焼成後の瓦の色が様々に変化していることに特徴があり、通常は淡い色、中間色、濃い色の3種類が用意されています。

しかしながら、それぞれの色の中にも若干のバリエーションがあり完全に焼き上がりの色をコントロールすることが困難な面があります。

色見本を見ても焼き上がりが完全に色見本と一致しない難しさがありますが、逆にそこが美しいとお考えいただけるお客様にはお勧めの製品です。

淡い色の窯変瓦
淡い色の窯変瓦の画像
中間色の窯変瓦
中間色の窯変瓦の画像
濃い色の窯変瓦
濃い色の窯変瓦の画像
窯変瓦の製造方法や特徴
窯変瓦を使用した葺き替え工事の完成画像

窯変瓦を使った、太陽光発電システム撤去後のスペースの葺き替え工事が完成しました。

通常の瓦は一度窯に入れて焼けば完成しますが、窯変瓦は2度焼きするために色むらを作ることができます。
1度目に焼いた時点では素焼きの瓦ですが(レンガに似た色)、2度目に焼いた時点で色のバリエーションが発生します。

2度焼くことや、バリエーションを揃えることが難しいために歩留まりが悪くなること、葺く時点でバランスを見ながら工事することなどの理由で製品価格および工事価格とも割高となります。

工期、予算(費用・価格)等のまとめ

工事の内容

平葺き
太陽光発電システム撤去後のスペースを窯変瓦で葺き替えました。
雪止め
太陽光発電システム撤去後の瓦屋根の面積拡大に伴い、雪止めを設置しました。
木工事
太陽光発電システム撤去後の屋根下地を施工しなおしました。

工期、工事費用等の内容

工期
5日間
費用
50~100万

 

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